こんにちは
夏休みがあけました。これから本格的に卒業設計のシーズンとなってきそうですね。
今回は設計の中でも形を作っていく過程で役立ちそうな話をしたいと思います。
以前の記事で触れた「9m×9m×9mの家」という僕が所属する岡田研究室の課題です。
この課題の内容を簡単に説明すると、以下の2点にまとめられると思います。
①純粋に空間を創りだす
②9m立方の中で構成を学ぶ
学生の間では光のスタディとして捉えられているこの課題ですが、これは空間を考えるのに一番分かりやすいパラメータとして光がピックアップされています。
こんな感じのパースをみんな作っています。
また岡田先生からこの課題に関して
「垂直水平を維持する」
「ヒューマンスケールを越えた視点から操作をしようとしない」
「空間を細部までイメージする」
「図面を一枚の絵のように扱い、バランスの取れた構成を図面で表現する」
といった点を指摘されました。
特に最後の項目は難しいかもしれませんが、モンドリアンやリートフェルトといったデステイルの作品を参照すると分かりやすいかと思います。もしくはミースのバルセロナパビリオンの平面も良いケーススタディになります。
実際にやってみると分かりますが、非対称でありながらバランスのとれた図を直線だけで構成するのは、案外難しいです。
参考までに岡田先生のスケッチもどうぞ。
確かに綺麗に整っていますよね
一枚絵として図面を見ると閉じた平面、断面は重苦しくなります。
開放的な図を作る意味でも採光すなわち開口部がこの設計では重要となってくるのです。
またこれは僕の実感ですが、この課題を経験していると即日設計にかなり役立つと思います。
僕もこの課題でスタディ模型を1日に数個のペースで作っていましたが、言葉を介さず全体のプロポーションが良いかどうかが検討の軸になるのでこの設計では必然的にスタディの数は増えるのです。結果として1個あたりの設計する速度がこれまでより速くなったので、即日設計ではプランをすぐ確定させることができました。
図としての美しさを求める設計でもあるのでどういう収まりが良いのか、学部の設計では意識されてこなかった部分が強化されます。バランスの良い平面、断面ができると即日設計でも差がつけられるのではないでしょうか?
ぜひ形を作るトレーニングとしての設計をやってみても良いかもしれませんね。
画像はSatoshi Okada Architectsから使わせていただきました。
http://www.okada-archi.com/index.html
文責:飯澤








