こんにちは。
気づけば秋も終わりですが、今回のブログは夏休みに参加したジャカルタでのワークショップを振り返ろうと思います。
私の所属する岡部明子研究室は、インドネシアの首都ジャカルタのチキニ地区にフィールドを持っています。 2011年から同地区に介入し、WSを重ねてきました。これまでの活動はトウキョウ建築コレクション(2013)やSDレビュー(2013)にも出展させていただいており、見知っているという方もいらっしゃるかもしれません。
今回私は2週間ジャカルタに滞在し、3つのWSに参加しました。
3年目となる今年のWSは、ミクロスケールとマクロスケールの両面から考えることがひとつのテーマです。
ひとつめはAfter Fire Projectです。
チキニ地区では、火事を起こした家族は住民全員の同意がないと戻って来れないという決まりがあります。事実上空き地となっていた火事の跡地に、 岡部研は建築家の雨宮知彦さんと共に公共図書館を作りました。
この建築のメインコンセプトは、通風採光を得るためのヴォイドとホワイトウォールです。 チキニ地区は超高密低層のカンポン(村)であり、近い将来クリアランスによる再開発の波が及ぶことが予想されます。そこで、アーバンメッシュを残しつつ住環境を改善するためのハウジングモデルを提案しています。
この建築はRC造のスケルトンと木造のスキンで構成されています。スキンは住民による改変が可能であり、増改築を繰り返して街並が形成されてきたチキニ地区独特の雰囲気を引き継ぎます。このスキン部分をWSでは設計しました。
インドネシア大と千葉大の学生を混合した3チームでのグループ設計コンペです。3案はチキニ地区の地主の家でプレゼン・投票が行われ、子供たちの票を集めたA班が実施設計に至ることになりました!
ふたつめはWhite Wall Workshopです。
ひとつめのAfter Fire Projectのメインコンセプトでもある「ホワイトウォール」を地区全体に拡散させるために、 街中の壁をゲリラ的に白く塗っちゃおう(^o^)/というものです。
このWSは建築家の谷尻誠さんをお招きして行いました。
白く塗る範囲をガムテープでトリミングするという谷尻さんのアイディアにより、いろんなバリエーションのホワイトウォールが出現しました!
みっつめはMacro Senario Workshopです。
2050年に街全体がどうなるかというシナリオを各自で考え、シナリオのストック数を増やし可能性を模索することが目的です。上の2つのWSがチキニ地区というミクロスケールにフォーカスしていたのに対し、マクロスケールで考えます。
①dual city(経済格差あり、高層ビルと低層カンポンの両方が存在する)
②asian dream(アジアンドリーム=国民総中流が実現し郊外宅地化が進む)
③easy life(何らかの経済破綻により国民総貧困、低層カンポンに居住する)
という3つのジャカルタの未来のシナリオを用意し、その中で街はどうなるか、自分はどこに住みどういう生活をするかを考えました。ちなみに私は②で、ムスリム男性と結婚し、お祈り部屋と中庭のある住宅に住むことにしました。
チキニ地区は居住空間の狭さから路地が生活の場として使われており、水回りは共同で管理、住民同士が知り合いという旧来の密なコミュニティが残っています。「コミュニティ」というキーワードはコンペや設計課題でよく耳にしますが、その言葉が最終目標にしているものはこれなのかなぁとぼんやり思いました。
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| MCKと呼ばれる共同の水回り(トイレ・井戸・シャワー) |
海外の敷地を対象に設計を考えるのは初めてだったのですが、普段とらわれている「こうしなきゃ」という点がどうでもよかったり、その土地ならではの空間を作ったりと、いつもより自由にできたように思います。
余談ですがモスク萌えに目覚めました。丸くてかわいいのでなでなでしたくなります。
文責:竹之下
















